ゲルソン療法とは、食生活を改善し人間の自然治癒力により病気を治そうとする食事療法です。
マックス・ゲルソンというドイツの医学博士が開発しました。
では具体的にどういったものなのか見ていきましょう。
目次
ゲルソン療法の基本的な方針
塩分は極力摂取しない
塩はもちろんのこと、塩分を含む調味料を使用しない(醤油・ソースなど)
味付けは塩分の入っていないもので。
これはできるだけ徹底する。
動物性たんぱく質の制限
肉・魚・乳製品・卵などの動物性蛋白質の禁止
油脂類の禁止
亜麻仁油以外の油脂の禁止
亜麻仁油とは、亜麻という植物から採取できる油で、コレステロールを含まないためゲルソン療法に適していると言われています。
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多量の野菜ジュースを飲む
基本的に人参とリンゴ・葉物のジュースを飲む。
一日およそ2リットル程度が望ましいとされています。
このジュースを毎日準備するのが特に大変で、スロージューサーの購入を考えている人が増えています。
関連記事:ゲルソン療法に本当におすすめのスロージューサーは?
コーヒー浣腸
コーヒーに含まれるカフェインによる腸への良い効果が期待できると言われています。ですが実際に証明されたわけではないどころか使用方法を誤ると思わぬ事故に繋がる危険性があります。過去に死亡事故も起きたようです。
食生活の見直し
有機(オーガニック)食材を中心に、炭水化物は玄米・胚芽米、イモ類などを食べる。
禁酒・禁煙・禁添加物
着色料・保存料が含まれている食べ物を禁止する
など、かなり厳しい条件のようです。
星野式ゲルソン療法とは?
福島県の星野仁彦医師という方が提唱したゲルソン療法に独自のアレンジを加えた療法です。本来のゲルソン療法よりもややゆるい中身になっていて、
・できるだけ塩分は摂らないようにしましょう
・野菜ジュースもできれば1日1リットルは飲むように頑張りましょう
といっただいぶ挑戦しやすい(とはいってもこれを毎日続けるのはやはり困難ですが)内容になっています。
提唱した星野仁彦医師は実際にガンを克服した経験があるようです。興味がある人は彼の著書を一度読んでみてはどうでしょうか。
→ガンと闘う医師のゲルソン療法―自らのガンを克服した精神科医が選んだ究極の栄養療法
これでガンが治るのか?
条件が厳しく、続けることが困難なゲルソン療法。「それだけキツいんだから効くよね?」と思いたくなります。
実際に欧米ではガンが治ったという報告もあり、実践してる人も多いです。
ですがアメリカでも正式な治療として認可が下りていないのも現状です。